卒業式

8月から入院していた義父が11月上旬に旅立ちました。食事をとることも、話すこともままならない最終局面でしたが、92年間本当にお疲れさまでした、と申し上げるのみです。現世でのあれやこれやと離れ、すっかり毒が抜けシワも消えて、とても穏やかなお顔でした。

身近な人が亡くなるたびに、生命の不思議を改めて感じ、人生の意味を考えさせられ、長いのか短いのかわからない日々を丁寧に生きなければと思わされます。骨という物体になってしまったこの人の魂は一体どこにいるんだろう…このあとどうなるんだろう…と、諸説学んで私なりに想像するイメージはありますが、正解は死んでみないとわからない。だから生きている間は、たまに思いを巡らす程度で良いのかもね、と個人的には腹落ちしています。

現世の卒業式は、ときどきそんなスピリチュアルな感性を深める大切な機会でもあります。淋しいですけどね。