先月、アロカシアの8つの小芋たちから2つ発芽したことを書きました。それからまた1ヶ月。なんとベイビーたちは時間差でぴょこぴょこ発芽し、7つの苗に育っています。中には2枚目の葉っぱが展開した子も。というわけで、打率が驚異の8割7分5厘になりました!残る1つも、ゆっくりですが根が出てきているので、もしかしたら超のんびりと発芽するのかもしれません。
どの株がどの小芋から出てきたのかがわからなくなってしまったので、明確な育ちの良否の分析が残念ながらできません。しかし、サイコブリック的に捉えると、生まれながらに(もしかしたら生まれる前に)備わっているエネルギーや、それぞれの育つ環境(用土、水、光、風、肥料、愛情など)、それらに適応していく能力やタイミングなど、複雑なパラメーターで今の育成状況になっているのだなぁ〜と、一株ずつのストーリーに心を寄せずにはいられません。
でもそのパラメーター的なものも、大きな宇宙の中での「何か」によって決まってくるのだろうと私は思っています。そこで思い出すのが「魂のコード」の著者、ジェイムズ・ヒルマンの「どんぐり理論」です。「巨大な樫の木が既にたった一粒のどんぐりに内包されているように、あなたのなかには生まれながらの魂が存在する」、という遺伝や経験以前の運命的な「何か」です。
実は小芋たちが各々のペースで芽吹くのと反比例して、アロカシア親株が少し弱ってしまいました。かなり大事にしていた鉢のひとつなのでショックですが、これも運命なのかも、子どもたちがぴょこぴょこ元気よく出てきているのを、のんびり見守る余生でもいいのかも、と都合良く解釈して凹みを乗り切っている酷暑のある日です。
